ビクトリア州でついに、缶、ボトルの10cデポジット制度始まる (Part 1)
オーストラリアの他の州では随分と昔から行われていた缶やボトルのデポジット制度が、ビクトリア州でも「Container Deposit Scheme (CDS) Vic」という名前で始まりました。
飲み物の缶やビン、PETボトルを指定のリサイクル場に持って行くと交換に10セントがもらえます。 といっても、飲み物の定価に上乗せで既に払っているお金なので、ビン/缶/ボトルの保証金が返金されるという、そのまま捨ててしまうと無駄になるというシステムです。
オーストラリアでは、そうでもしないとポイ捨ての防止にならないといった考えだと思うのですが、とりあえず、どんなシステムなのか試しにビンと缶を持って交換に挑んでみました。
公式の情報は次のリンクから:
- CDS Vicのサイト: 👉https://cdsvic.org.au/eligible-containers
- Victoia州政府の広報: 👉https://www.vic.gov.au/container-deposit-scheme
とりあえずCDS VICのサイトにあった情報によると1、2、3のステップでとても簡単だそうです…
- (保証金付きの)容器を集める。
- 保証金払い戻し場所を見つける。
- 保証金をもらうか募金する。
1、容器を集める。
2、保証金払い戻し場所 (収集ポイント)
CDS Vicのサイトにある地図で保証金払い戻し場所(以降、収集場所)を確認出来る様になっています。
マップで確認できる限り、場所はメルボルンの市内を中心にビクトリア州にまばらに広がっていますが、メルボルン(CBD)内にはまだ無い様です。
また、まだ収集場所の距離が割と離れているので、近くに住んでいない限り、まとめて交換しに行く感じになるかと思います。
収集場所は東西と北で3つの地域に分割されて、地図上では違う色で表示されています。
3、保証金をもらうか募金する。
保証金は何通りかの使い方があるという事で:
- バウチャー: 金券に交換
- キャッシュ: 現金払い
- 募金: 選んだチャリティーに募金
- 電算し払い: アプリを使うと電算払い
これだけ読むと支払いの自由度が割と高い気がしますが、支払い方法は収集場所の種類によって制限が付きます(後で説明)。
とりあえず MSAC (Melbourne Sports and Acuatic Centre)へ
メルボルン市内の南隣にあるSouth Melbouneに行く用事があったので近くにあるMelbourne Sports and Acuatic Centre (MSAC)の収集ポイントに行ってみました。
このMSACは(ほぼ)毎年メルボルンF1グランプリが行われるアルバートパークにありますが、アルバートパークのF1は専用コースではなく市街地コースで行われる為、MSACの直ぐ横にF1のコースが設置されます。。 に開催ですが、末に訪れたこの日には、既に、F1のコースのフェンスの設置が始まっていました。
なお、このMSACでは、時折、世界水泳選手権 (FINA World Acuatic Championship)が開かれたりもするそうです (2007年と2022年)。
MSACの収集ポイント
そこそこ広い場所なので、どこにあるのだろうと思っていましたが、正面入口を入って直ぐにインフォメーションデスクがあったので、聞いてみると親切に教えてくれました。
正面の入り口ではなく、もう一つの入口を入ってすぐの隅にありました。
近づいてみて、とりあえず、目に入ったのが、
初めて行った場所なので、普段、頻繫にこういった状態になっているとは限らないとは思いますが、この日は週明け初日の月曜日に行った訳でも無いので、週末にセンターが混み合って収集ポイントがいっぱいになってしまったばかりという訳では無いとは思います。。
別に週開けの日に行った訳でも無いので、どれだけこの状態で放置されているのか気になりました※。
この時に持っていたのはビンと缶だけだったので、「PETがいっぱい」なだけで問題が無いという結論に達する事も出来ると思いますが、ただ、ここは日本でなくオーストラリアで。。
そもそも、(個人的に)西洋の自動販売機みたいな物への信用が薄いので、この時点で頭の中でレッドフラッグ(赤旗)が立っていました。
日本にある自販機とは違って、経験上、お金を入れても吸い込まれるだけの場合がしばしばあったり、お菓子の自販機だと押しても商品が出てこなかったという事もざらにあって、はたまた、ATMで引き落としをしたら出てきた紙幣の枚数が足りなかったという事もありました。。
※: 後で他の利用者から聞いた話ですが、MSACの場合はインフォメーションデスクに連絡すると対処してくれるそうです。
ただ、そういった事は一切、機械の側面には書いておらず、エラーメッセージの下に一言「インフォメーションデスクに連絡」と書いてあれば済むような…、しかも、そういう場合は機械が自動でインフォーメーションデスクにメッセージを送って…
この日は、機械がしっかり動作しているかが確認出来なかった為、日を改めて出直す事 (Part 2に続く)にしましたが、この時点で気が付いた事があったでの次に。
登録していないと使えない
CDS Vicのサイトのステップ3には現金払いにも対応しているとありましたが、これは、収集ポイントが有人のデスクの場合で、MSACの場合は機械のみの設置なので電算し払いになり、アプリ登録が必要になります。
また、上で収集場所が東西北で3つの地域に分かれていると書きましたが、この地域ごとに違うアプリ登録が必要になります😵😵😵
ややこしいのと、分割されている時点で、多分、州直営ではなく委託事業なのかと思いますが、そうだと将来的には各3地域で運営方針の違いが出て来たりもありそうですが、それが原因で失敗に終わらないと良いのですが。。(勝手な心配)
Privacy Policy
このCDS Vicのアプリ登録でPrivacy Policyなどを読んでみましたが、とにかく、情報は集めます、第三者には集めた情報を開示する場合もありますと言った感じになっていました。
個人的には、他のアプリで「情報を関係者以外には原則開示しません。事件性がある場合は関係当局に開示する場合がある。」みたいな内容のプライバシーポリシーばかりを読み慣れていたので、びっくりでした。
プライバシーの管理に敏感な人はこれが理由でアプリをインストールしない人もいるかもしれませんね。
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