オーストラリアのパブ(Pub)でチキンパーマ

最近、日本のどこぞの政治家が国連で『Sexy (セクシー)』という単語を使ったら日本では違う意味に勘違いした人が多かったみたいですが、本題中の「Pub (パブ)」は英語 (特にUK英語)で「酒場」という意味です。


パブミール (Pub Meal)

お酒だけしか出さないパブもありますが、昼や夕方に食事も出しているパブが多くあります。 すべてのパブがそうという訳ではないのですが、パブで食べる食事『パブミール (Pub Meal)』が意外と安くて美味しかったりします。


パブの定番メニュー

メニューはパブによって違いますが、オーストラリアのパブで昔からある定番メニューだと:

  • フィッシュ&チップス (Fish n' Chips)
  • バンガーズ&マッシュ (Bangers n' Mash)
  • ステーキサンガ (Steak Sanga)
  • チキンパーマ (Chicken Parma)

などといった品目があります。

個人的には『チキンパーマ』が新しいパブに行って見つけたらまず食べてみる一品になっています。


チキンパーマ

って、髪型とかではありません😄

『Chicken Parma』

Classic Chicken Parma @ Nixon Hotel

チキンパーマジャーナ (Chicken Parmigiana)』の略で『チキンパーミー (Chicken Parmy)』と呼ぶ人もいますが、衣をつけて揚げた鶏肉にチーズとナポリタンソースを乗せてオーブンした料理です。

ないといけないという事はないと思いますが、チーズと肉の間にハム(まれにサラミ)が入っているのがオーストラリアのパブだと一般的で、盛り付けとしては横にサラダが付いて、チキンパーマの下にチップス(Chips)の上に敷かれて出てきます。 (昔、チキンをチップスの上に置く事で冷めにくくしているという話を聞いた事がありまが、本当かどうかは知りませんw。)

なぜ「チキンパーマ」を食べてみるかと言うと、使われている鶏肉の質と料理の値段設定にそのパブのキッチンの意気込みが表れている場合が多い気がするからです。

  • 上で「ナポリタンソース」と書きかましたが、日本語で言う「トマトソース」なのですが、UK英語だと「トマトソース (Tomato Sauce)」は日本で言う「トマトケチャップ (US英語)」の意味になります。
  • UK英語だと「チップス (Chips)」は日本で言うフライドポテトの意味で、別名「フレンチフライズ (French Fries)」です。 日本で言うチップスは「ポテトチップス (Potato chips)」なり「ポテトクリスプス (Potato crisps)」と呼ばれます。

分厚い胸肉のチキンパーマが上手く料理されて出てくると最高にうれしいのですが、パブによっては火が通り過ぎて硬かったり、ミンチしたクズ肉に混ぜ物を加えて嵩を増やして形にした「フランケンチキン」とも呼ばれる肉のチキンパーマが出てきたりします。 もう潰れてなくなりましたが、市内にあった酷いパブでは冷凍の衣付きチキンを電子レンジで温めただけの様なチキンパーマを出していました。

胸肉以外のチキンパーマが出てくるパブは問題外だとは思いますが、胸肉の大きさもパブによって違うのと、値段設定も、一人前が30ドル(約2100円 @1ドル=70円換算)のパブもあれば、今どき20ドル(約1400円) 以下で提供しているお店もあったりします。 あくまでも個人的な考えですが、どこまで値段を釣り上げれるかを考えているのか、どこまで良いチキンパーマを低価格で提供できるかを考えているかの違いがチキンパーマに良く表れると思います。 チキンパーマが美味しいパブは他の料理も美味しいと言っても過言ではないような。。


結論

このチキンパーマ、パブによってはかなりボリュームがあったりする一品ですが、チキンが好きな人で、オーストラリアのパブでまだ試した事がない場合は、チキンパーマ専門店とかではなく、一度パブでのチキンパーマを試してみる事をお勧めします。


シュニッチェルとは別物

因みに、チキンパーマに似た料理で『チキンシュニッチェル (Chicken Schnitzel)』というメニューがありますが、シュニッチェル(Wienna Schnitzel) は衣を付ける前に肉を叩いて薄く伸ばすのが一般的で、チーズを乗せたりもしません。 (関係ありませんが、個人的にはVeal Schnitzelという子牛肉 (Veal) のシュニッチェルは好きです。)

稀に、シュニッチェルの様に叩いて薄く伸ばしたチキンパーマを出すパブもあったりするのですが、叩かれてない厚みのある胸肉のチキンパーマの方が断然美味しいと思うので、個人的には「チキンシュニッチェル」と「チキンパーマ」は全く違う物と理解しています。


パルメジャーナとかパルマでもなく

そいうえば、過去に、イタリア語だから『チキン・パメジャーナ』だと言い張っていた日本人の知人がいましたが、「チキン」はイタリア語だと『ポロ (Pollo)』なので、『ポロ アラ パルメジャーナ (Pollo alla parmigiana)』になると思うのですが、そもそも『チキンパーマ』自体、イタリア国外で生まれたメニューで正式なイタリア料理ではないらしいのでローマ字読みで「R」をすべて「ル」発音にするのもどうかと。。

「パルメザンチーズ (Permesan Cheese)」の『パメザン』の発音なんかもオーストラリアだとローマ字読みでなく英語読みで『パーメザン』みたいな発音にしないと理解してもらえない場合が多いかと。。

(日本語で『チキンパルマ』とも呼ぶ人がいますが、同じ様な発音の英語で注文しても、多分、海外からの観光客の英語に慣れた人でないと聞き取ってもらえない様な気がします。。)


PS

上記の昔からの定番メニューの「バンガーズ&マッシュ (Bangers n' Mash)」は「ソーセージ&マッシュポテト(Sausage & Mash Potato)」、「ステーキサンガ (Steak Sanga)」は「ステーキ・サンドイッチ (Steak Sandwich) 」の意味になります。

時々、「チキンパーマはメルボルンが発祥」という事をいう人がいますが、オーストラリアの歴史を調べている人によるとシドニーとメルボルンのパブに昔からあったメニューの様で、どこが発祥という決定的な記録は見つかっていない様です。 なのでチキンパーマのメルボルン発祥説はどこから生まれたのかは謎の謎かと。。




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