メルボルンで部屋を探してみた Part-2: ルームシェア
知人がメルボルンのCBDで新しい部屋を探しているというので、話を聞いていたのですが、市内の物件だとルームシェア(家具付きビル込み)で一人、週$220~250 (オーストラリアドル) はするのが普通だそうです。。
ルームシェア 2BR
『シェアルーム』、一つの部屋を他の人とシェアして使う、つまり、相部屋です。
オーストラリアの昔い家の間取りだとシングルベッド2つを寝室(ベッドルーム)に置いても問題はないとは思いますが、近年建てられている市内の平均的なタワマンとなると、寝室は小さめで、3mx3m (江戸間で約5.8畳)よりも小さい寝室があるフラットもザラにあります。
その知人がFacebookのコミュニティで見つけて見学に行って来たルームシェアの部屋には2つのシングルベットが少し間を開けて置かれていて、入ってすぐにあるクロゼットとベットの間に人が歩ける隙間があるだけで、スーツケースなどを部屋の中で開くのは不可能な間取りで、家賃は電気・水道・ガス代込み(※)で週$240だったそうです。
因みに、そこは2ベットルームの物件で、既に2名が別の部屋に住んでいるので、住人は全員で4人になるそうです。
※: オーストラリアの集合住宅では水道やガスのメーターが各フラットごとに設置されていない場合が良くあって、建物にメーターが1つずつしかなかったり、複数のフラット毎にメーターが1つずつしかなかったりします。 この場合は、住人から直接使用料を請求する事ができないという法律があるのですが、建物の管理組合がフラットのオーナーに請求する為、結果的には家賃に組み込まれる事になります。
逆に、各フラットごとにメーターがある場合は、住人が水道又はガスを供給する会社に直接支払う形になります。
不動産屋から部屋を借りた場合は?
見学したフラットで全員が同じ家賃を払っているかどうかは確認していませんが、もしも4人の住人が週$240を払っているとすると、週の家賃は合計で$960になります。 いくら市内のタワマンでも2BRでその値段はかなり高額な気がしたので、知人が見学に行った物件の住所を聞いてネット検索をしてみました。。。
同じタワマンの2BRの賃貸物件の宣伝がいくつかrealestate.com.auやdomain.com.auといった不動産サイトに出ていましたが、家賃は週$500~$600でした。
これらは不動産屋が出している家具なし(Unfurnished)の物件の宣伝でした (なので、これらの家賃には不動産屋の取り分が含まれている事になります)。
上記のシェアルームは家具付きなので、家主側は家具も提供しないといけませんが、家具の場合だと初期投資以降は維持費が必要なだけになるので週当たりでもそこまでかからないはず。 それに、メルボルンではルームシェアを取り扱う不動産屋は珍しいので、物件の持ち主や住んでいる人がルームシェアを運営している可能性が高く、その場合は不動産屋を雇っていないので家主の取り分が多くなります。
この他に、光熱費やインターネット代なども家賃に含まれますが、週単位となると$20~30もあれば十分な額になります。
ルームシェアでのベットの占有率が100%の場合は、普通に不動産屋を使って部屋を貸すよりも家主は週あたり$300~400以上は多めの収入が見込めるという感じなんでしょうか。。 (ボロ儲けですね)
「なら家を丸ごと借りてしまえば良いのでは」という意見が出てくるかもしれませんが、オーストラリアの都心部では借家の供給が足りす、家賃の高騰が問題になっています。
なので、借りれる部屋を見つける事が難しいのをはじめ、部屋を借りれたとしてもその地域の家賃相場の高騰を理由に毎年家賃の値上げを要求されたりします。
また、借りている物件の空いている部屋にシェアとして他人を入れる場合、家主が「部屋のまた貸し (Sub-letting)」に承諾しない場合は物件の共同テナントとして契約する必要があるのが一般的です。
この場合、テナントが入れ替わる場合は契約の見直し、つまり、家賃の変更などが発生する場合もあります。
過去には「不動産会社の人が来るから1日部屋を出ないといけない」と家主に言われたので家に遊びに言っても良いかという知り合いもいましたが、こういう場合は大家に許可無しにまた貸しをしているケースでしょうね。
とにかく安く住みたい?
知人の話だと、「オウンルーム」と呼ばれる一人部屋を市内中心部のシェアフラットで探すと安くでも週$300以上になるそうで、それなら他人と同じ空間を共有しないといけないのを我慢してとにかく家賃を安くしたいという事でした。
過去にオーストラリアの寮制の学校にいたのでルームシェアの経験はありますが、個人的な意見としては、ルームシェアはプライベートが無いので極力避けたいなとは思っています。。(あくまでも個人的な意見です)
昔からメルボルンでも1ベットルームの大きさの部屋に二段ベットなどを複数置いて1部屋に3人、4人それ以上が住んでいる密なルームシェアの話は聞いていましたが、10年ほど前だと日本人の知人との会話では「ルームシェアなんてありえない」というのが普通だったと思います。
時代の流れなのかもしれませんが、最近のメルボルンに住む日本人の間でもルームシェアが一つの選択になっているみたいですね。
備考
- 上の値段はあくまでも特定の物件の一例です。物件によって家賃は全然違うはずなので気になる場合は各自で調べて下さい。
- 長い間上がることしかなかったオーストラリアの金利が、に0.25%だけですが、初めて下がったので、今後景気が回復して家賃の高騰が少しはマシになるかもしれませんが、多分直ぐには改善されないでしょう・・
- 時々、「家賃が高いかもしれないけど毎週数千ドルもの支払いがあるので」といった涙話の様な事を家主さんから聞いて感動したみたいな投稿をSNSで見たりしますが、その額を払っているのは「また貸し」をしているかそれかローンの支払いをしているかになると思いますが、後者の場合だと私服を肥やしているだけですね。。
関連記事:
- メルボルンで部屋を探してみた Part-2: ルームシェア () - この記事
- メルボルンでシェアハウス探しをしてみた (Part-1): クラシファイド広告 ()
- シェアメイトって何? (間違った英語
コメント
コメントを投稿