格安USBハブがいけてなさ過ぎた件

ネットで格安USB2.0ハブ

先々月、ネットで7ポートUSB2.0ハブとやらを購入しました。

そうです、USB 3.0でなくUSB 2.0のハブを注文しました。つい最近、USB4.0の規格が発表されたばかりで、流石にUSB4.0規格の機器はまだ商品化されていないと思いますが、USB4.0の前の規格のUSB3.0は11年ほど前に発表されて、最近のコンピュータにはほぼ標準で付いてきます。 USB2.0だともっと前でに発表になりますが、でも、格安だったという事で。。w

格安 7-ポート USBハブ

海外からの発送でしたが、送料無料のU$2.75 (USドル) の格安でした。

でも、豪ドル(AU$)換算にするとU$1=AU$1.47だったので、数字上ではほぼ1.5倍になったうえ、オーストラリアの消費税10%も課税されて豪ドルで約4ドル、PayPal支払いの時点で格安感は半減していました。

(U$2.75は日本円換算だと注文当時で300円ほどでしたが😅。)

5年ほど前はUSドルに対して豪ドルもそこそこ強くて、ほぼ US1=AU$1 の1対1の換算レートだったのですが、オーストラリアの金利の引き下げが続いているので豪ドルが弱くなってしまいました。。 でも、これで海外資本の会社がドル安のオーストラリアで設備投資とかをしてくれたらオーストラリア国内の景気が潤うのではと思うのですが。。


7ポートで各ポートにスイッチ付き

このUSBハブ、7ポートあるのでコンピュータのUSBポートに繋げれば7つまでのUSB機器をこのハブ経由で使えるのと、各USBポートごとにスイッチが付いているのでケーブルを抜き差しせずにUSB機器をスイッチでオン・オフ出来るというデザインで、『これは使えるのでは?』と騙されました。

ハブが届いた初日は作業用PCを使って、USBメモリやUSBスピーカーなどのいくつかの手持ちのUSBのデバイスをハブ経由で繋げて動作確認をしました。 ハブ経由でも繋げたUSB機器が無事PCに認識されて使う事が出来たのでその場では良しとしました。

しかし、数日後、このハブをコンピュータに繋げるとエラーが出て、繋げ直してみると認識されたり、されなかたり。。。😑😑

不良品ですか?


開けてびっくり

でも、ここで、送り戻したり、払い戻しの交渉をしたりするのが面倒臭く感じ、ハブの底蓋を開けて中を確認してみたところ。。。

半田付け忘れのある基板

明らかにUSBケーブルの1本の線が基板に半田付けされてません。。。 他の部分でも半田が充分のっていなかったりと。 どうしたら、こんな半田付けが出来るのという位のクオリティーの低さでした。


諦めて半田を盛る

とりあえず半田ゴテで半田を盛って修正してみました。

修正前 修正前
修正後 修正後

修正後の基板

接続されていなかった配線にもしっかり半田を盛りました。

基板を本体に戻して裏蓋を閉め、PCに接続して確認したところ、エラーも報告されず、ハブに繋げたいくつかのUSB機器も問題なく認識されました😇。

このハブの基板にはMW7211というチップが使われていました。 『MW7211』なり『MW7211 USB』で検索すると4ポートのUSBハブのチップという事がわかったのですが、同時にUSB1.1のチップという事が判明。


USB 1.1で、USB 2.0 ハブではない!? 😑

USB 2.0 High Speed????

本体には『USB 2.0 High Speed Hub』と印刷されていますが。。

しかも、High Speedって何と比べて高速なんでしょうか!?

このハブはいけてなさ過ぎです。


因みに『USB 3.0 High Speed Hub』と印刷されて外見が全く同じハブがネットで販売されているのですが、ユーチューブでこれはUSB3.0でない偽物だと言っている動画をみつけました。

その動画だとハブ経由でUSB3.0のカードリーダーをコンピュータに繋げた時点でウインドウズで『USB3.0のハブにつなげると速いですよ』との警告が出るというもので、実際に転送速度を測って遅いという類の動画ではありませんでした。

なので、可能性としては中身はUSB1.1という可能性も。。。あったのですが、動画のコメント欄には「『FE1.1S』というUSB2.0のチップを使ったハブ」との書き込みがありました (USB 3.0ではない。。)。

という事は、あの国ではUSBのバージョンのサバを読んで製品化するのは日常茶飯事なんですか!?


そこで、『FE1.1S』を検索したところ、FE1.1Sを記事にしたブログのページが出てきて、でも、『手元にあった、スイッチ付きの4port USB-HUB』というのがまさに今回購入した格安ハブの4ポート版で、同じのページにはそのハブの中の基板の画像もアップされていました。

基板のデザインは今回購入したハブと同等のデザインで、使われていたチップがHS8831という違うチップなだけでした。

これって、まさか、前、記事にしたEM-800格安コンデンサーマイク時と同様に、あの国ではいろいろな物がオープンソース化されているって事なんでしょうか (疑惑)。。


結果

騙されました。


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