格安コンデンサーマイクEM-800

以前、海外からEM-800という格安コンデンサーマイク (: TOA社のグースネック型コンデンサーマイクEM-800の事ではありません。) を注文した時に騙されそうになったとブログに載せましたが、記事を書いた時にネットで確認したら大手通販サイトにオーストラリアドルで$29.99という値段 (1豪ドル=80円換算だと約2400円)でアームとかポップスクリーン付きのキットがあって、送料も0.99ドル。思わずポチっとしてしまいました。

以前はUSドルで30ドルだったのでオーストラリアドルに換算すると40ドルほどになっていましたが25%引きの格安感です()。 でも、上記の通販サイトの他の販売元も似たような価格になっていって、いくつかの販売元はマイクの色の選択がピンクしか残っていなかったりで、ほぼ在庫処分の叩き売りという印象を受けました。


届いたEM-800

オーストラリア国内からの発送で数日で送られて来ましたが、手渡しでサインが必要なはずなのに郵便受けの上に放置されていて、雨が降っていない日だったのが幸いでした (全くいい加減な配達)。しかも、箱は一部、穴が開いてました👇。

Damaged box
届いたEM-800 kitの箱

届いたEM-800の箱には『プロフェッショナル マイクロホン』と大きく書いてありましたが(絶対違うw)、製造元の名前は箱のどこにも見当たりませんでした。

説明書兼保証書らしき紙も箱の中に入っていましたが、その紙には『EM-800』とのモデル名も製造元も印刷されておらず、『売る時に売る側で保証を付けたかったらこの紙を保証書として使ってね』とばかりの紙切れでした。


説明書からは不十分な情報しか得られなかったので『EM-800』をネット検索してみると会社名無しのEM-800も沢山あるのですがいろんな会社の名前が付いて『EM-800』なり『EM800』という名前で回っている様でした。
ユーチューブでもEM-800のレビューも(英語でしたが)かなりヒットしました。まさかノーブランドとして製造されて販売する会社の社名を印刷して世界に売られるといった商品なんでしょうか?


ユーチューブで見つかるEM-800のレビューでNeewarという会社からの格安マイク、NE-700、NE-800と比較している童画があったのですが、EM-800とそっくりです。

techydiyというサイトでNE-700をレビューした記事『Neewer NW-700 Condenser Microphone & NW-35 suspension arm kit review』を見つけたのですが、マイクを分解して中の回路も紹介されていました。

NE-700の基板

XLR NW-700 MIC
ttp://www.techydiy.org/neewer-nw-700-microphone-kit-review/より

EM-800の基板

で、届いたEM-800もを開いて中を見るととても良く似た基板がw

EM-800
届いたEM-800マイクの中身

基板の色は違いますが、トラックのパターンも同じに見えるほどで、写真の基板右側の8ピンのMOSFET(ME9435)のある辺りを除けば同じ回路に見えます。もう、オープンソース化されているのではと思えるほどです。

といっても、ノイズの軽減策として基板上の回路の周りの何もない部分がグランドベタ(Ground Fill)と呼ばれるパターンで囲ってあっても良い様な気もするんですが。。。でも、$30の格安マイクですからw。

ちなみに、ユーチューブでEM-800の中身を公開している投稿がいくつかあったのですが、電池内蔵型のEM-800があったり、パーツが上の基板とは少し違ってたりと、バリエーションがあるみたいで、とてもカオスな商品に思えました。

もうちょっと検索をしていると、Behringer社のECM8000というマイクの回路図が出てきて、回路を比べたら物凄く似ていたりと。。(まさか、このECM8000がベースになっ??)


結論

ちなみに趣味として使うマイクとして購入したので、個人的にですが、コスパが高いと満足しています。



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