ボカシ? (屋内コンポスター

Mazeというオーストラリアの会社の『Maze Indoor Composter (屋内コンポスター)』 なる商品を1年ほど前からバルコニーにあるプランター用に肥料を作るために使っているのですが、最近、そのコンポスターの二つ目をバニングス (Bunnings)というオーストラリアのDIY量販店チェーンで買ってきました。


Maze Indoor Composter (屋内コンポスター)

「Maze ボカシ 室内コンポスター」の箱
Maze ボカシ 室内コンポスター
Maze屋内コンポスト (12L)

一般的な家庭用のコンポストだと、バケツを逆さにした様な形のコンポスターを庭の土の上に設置しないといけないというイメージですが、この屋内コンポスターはアパートの様な庭のない家でも生ゴミをコンポストして肥料にできるという商品で、密封容器の中に生ゴミを入れ、『Bokashi (ボカシ)』という液体をスプレーでかけて発酵させて肥料に変化させる仕組みだそうです。 置いておけば良いだけなので電源も必要ありません。

というか、Bokashiって。。。。なんなのですか😧?


Bokshi、ボカシ、暈し

取説によると日本語らしいのでググってみましたが、『ボカシ(暈し)』とは『ボカシ肥』とか『ボカシ肥料』とも呼ばれて、有機質を微生物を使って発酵させて作られた有機肥料の意味でらしいです。

でも、『ボカシ』の由来は「土に肥料分を混ぜてぼかす(薄める)」からだとか「微生物によって発酵させ、原形をぼかす」からだとかと微妙に違う説明をしているページがあったりと確信できる説明のページにはたどり着きませんでした。 なので肥料について素人な私にとってはどう何がボカシなのかは感覚でしか理解できませんでしたw

この屋内コンポスターに当てはめると、コンポスターに入れる生ゴミが有機質で、それにスプレーでかける『Bokashi』の液体にきっと特殊な微生物が入っているのだと思うのですが、この『Bokashi』が何なのかは企業秘密なのか、取説にも説明されていません。

日本語だと『ボカシ』は出来上がった肥料の事なのですが、英語で『Bokashi』だとボカシを作る微生物の意味で使われているみたいで、英語で『Bokashi』を検索すると『Bokashi』というキーワードが付いたコンポスターがいくつか検索結果に出てきました。

土に埋めて土の中の微生物で発酵させて自然分解する場合だと、いろいろな種類の微生物(麹菌とか、乳酸菌とか、放線菌などなど)によって違う発酵をして有機質が徐々に無機物へと分解されていくらしいのですが、Bokashiの場合は特定の微生物を使って発酵を促進することで温室効果ガスの発生も少なく比較的早く時間で分解出来るみたいです。

しかも、無機物まで分解するのではなくアミノ酸のレベルまでの分解らしく、それだと肥料として土壌に混ぜた場合に根っこからの吸収が速いみたいです。

因みに、発酵には酸素を必要とする好気(こうき)的発酵と酸素を必要としない嫌気(けんき)的発酵の二つの種類があるたいですが、嫌気的の方がガスが出ず悪臭を出さずに分解出来るみたいです。

今回購入した屋内コンポスターの取説にも、「This is an anaerobic composting system so that less air the better. (嫌気的コンポストシステムなので空気が少ない方が良い)」とありました。


コンポスターに入れて良い物・良くない物

取説の一部
取説の一部

上は取説の一部ですが、中央の四角の中に左に入れて良い物 (YES)、右に入れては良くない物 (NO)がリストされていますが、右には『ボトル・カン』と『包装(金属、アルミホイル、ホッチキスの芯、プラスチックなど)』😂。。。 ってコンポストが何ぞやというのが理解していない様な人にも親切に。。 (でも他にリストすべき物がもっとありそうで。。 😶お酒とかタバコとかは入れても良いのでしょうかw)

包装は良くないといっても、包装紙などは紙(Paper)なので左側にリストされるはずで(紙は元々は木ですし)、シュレッダーなどで細かくした物はコンポストに混ぜると全体的な水分を吸ってくれて水分調整に有効と聞いた事があります。

人間が食べる事が出来た食品(過去形)ならばほぼコンポスターに入れて良いと思うのですが、骨とか動物性脂肪は分解されるまで割と時間が掛かるみたいです。 因みに、コンポスターに入れる物はとにかく小さく切ってから入れると、切ってない物と比べて全然早くコンポストになります。


屋内コンポスターの使い方

取説によると、毎日の生ゴミをコンポスターに貯めていき、時々付属の『Bokashi』の液体スプレーを容器の中にかけつつ、付属のコテで中の生ゴミを上から押して隙間が無い様に圧縮していき、容器がいっぱいになったら2~3週間発酵させれば良いそうです。 (水分が増えるのでボカシスプレーのかけすぎは良くないそうです。)

また、容器の下の部分に蛇口が付いていて容器の底に溜る液体を抜くことが出来る様になっています。 取説には出来るだけ液体を抜いて液体を底に溜めないのがベストと書いてあるだけで、何故液体を抜くかは書いてありません。 検索をすると、ボカシ肥の作り方を紹介しているWebページがいくつか。。 それによると液体を溜ったままにしてしまうとボカシは腐ってしまうそうです。

抜いた液体には高い栄養素があるらしいのですが、そのままだと濃すぎて植物には被害があるそうで、5mlの液体に対して5Lの水で (体積で1千倍に) 薄めないといけないそうです。

実際に1年ほどリビングの隅に置いていますが、蓋を開けなければ臭いはしないのと、生ゴミを入れた数日後に蓋を開ければ失敗したぬか床みたいな (それかちょっと違いますが、排泄物に通じる様な) 臭いはしますが数週間置いておくと臭いはしなくなります。

(注: 屋内コンポスターの蓋を開ける時は屋外をお勧めします)

取説には2~3週間と書いてありましたが、これと言ってボカシ肥が出来たという目印もないので、焦げ茶色に変わって柔らかいペースト状になった時期をみはからってコンポスターからボカシ肥を取り出して同じ量の土と混ぜて少量(お団子大のサイズ)をプランターの隅っこに入れています。

取説には出来上がったボカシ肥は酸性度が強いので植物の近くに入れては良くないとありましたが、少ない量なので入れた後にいつも上から水を多めにかけて酸性度を希釈させています。 (👈これは自己流なので正しい方法なのかはわかりませんが、ボカシ肥を入れてからが植物の元気がぐっと良くなるのでそこまで悪い方法でもないと思っています。)

本来ならゴミとして捨てている物が、全部でありませんがこの屋内コンポスターによって生ゴミが少しでも有効再活用されているので自己満足はしています😄😄。


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おまけ

バニングスのお店で
DIY量販店で$39.90

購入したのは容量が12リットルの屋内コンポスター (Maze 12L Bokashi Indoor Composter)で、定価はオーストラリアのDIY量販店チェーン,バニングス(Bunnings)で$39.90でした。

発売元のMazeからも通販(送料無料)でも買えるのですが、1つの定価が$692つセットの定価が$99と量販店より高め😕😕。。。。 [現在、$59、$79のセール中です]

要は、送料無料でも30~20ドルの送料がすでに含まれているって事ですね。。



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