いらなくなったペンキのリサイクル『Paintback』

メルボルン市の行政のゴミ収集だとペンキは♻リサイクル対象にはなっていないみたいですが、に創業した『Paintback (ペイントバック)』という団体がオーストラリアの各地で家庭用ペンキとペンキ容器のリサイクルを無料で行っているそうです。


行政のリサイクル

Pの項目 (メルボルン市: リサイクルとゴミ処理のABC)

A–Z guide to recycling and waste disposal (要訳: リサイクルとゴミ処理のABC) の「P」の項目

メルボルン市の行政のリサイクル情報ページ『A–Z guide to recycling and waste disposal (要訳: リサイクルとゴミ処理のABC)』によるとペンキ缶 (Paint Tins) のリサイクルに関しては:

Paint Tins

Empty and place in your yellow lidded recycling bin.
(空にしてから(リサイクル用の)黄色い蓋のゴミ箱へ)

と書いてあります (確認)。

違う言い方をすると、空になっていない中身の入ったペンキの缶をリサイクル用の黄色い蓋のゴミ箱に入れてしまうと選別場で弾かれて、埋め立て場へ送られて一般ゴミとして処理される事になります。


過去には同サイトに「ペンキの缶はリサイクルしていない。」と書いてあった覚えがありますが、現時点では、空であれば缶はリサイクル出来るというのは少しの改善なのかもしれません。。 でも、この書き方だと残っているペンキを捨てれば缶だけでもリサイクル出来るのではという人が出てくるかもしれないと思いますが、間違ったペンキの捨て方をすると反って環境汚染につながってしまうので、もう少し説明が必要な気もします😓😓。。


: 家庭用のペンキには油性 (oil based)、水性 (water based)の物がありますが、どちらも下水に流してはいけません。。


過去に、同居人さんで、揚げ物に使った油をそのままキッチンの流しに流してしまう人や、買ったシャンプーが気に入らなかったので、中身のシャンプーを全部洗面台に流し捨てて空のシャンプー容器をリサイクルに回すといった人がいましたが、そういうのも環境には全然優しくないので、せめてでも、不用意に流れ出ない様に、古紙やボロ布に浸み込ませて袋に入れてから口を縛って一般ゴミ(オーストラリアでは埋め立て)として捨てるなりした方が良いのではないかと思いますが。。


Paintback

上記のPaintbackですが、オーストラリアの各地に回収ポイントがあるみたいで、最寄りのPaintbackの回収ポイントは次のリンクから調べる事が出来ます。

住所を入力して検索すると最寄りの回収ポイントがリストされる様になっています。 ではオーストラリア国内に160か所以上の回収ポイントがあるみたいですが、東海岸と西海岸の人口の多い部分に集中している様です。

Paintback回収ポイント
Paintbackの回収ポイント (確認)

Paintbackのサイトの情報によると、ペンキは、油性/水性問わず、最大20リットルのしっかり蓋が閉まる缶/プラスチック容器に入った物であれば、1回につき合計100リットルまでを無料で受け取ってくれるみたいです。。

といっても、現在市販されているペンキは容器ごとに15セントのリサイクル費が小売値に加算されているそうです。

集められてたペンキと容器は:

  • 油性ペンキは燃やしてセメント工場の燃料として消費、
  • 水性ペンキからは水分を別けてリサイクル、
  • 容器のリサイクル

として処理されるそうです。 ペンキの100%がリサイクルされる訳ではないみたいですが、無資源ゴミとして処分される量を大幅に削減出来るそうです。

又、回収したペンキから白色の塗料に良く使われる二酸化チタン (titanium dioxide、TiO2)をリサイクルする技術も研究中だそうです。


おわりに

行政のゴミ収集で集められた中身入りのペンキ容器も埋め立てにせず、行政がPaintbackに運んでも良いのではないかと思いますが。。



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