1¢と2¢: オーストラリアの幻の小銭

オーストラリアの通貨は『 ドル 』で、現在の1オーストラリアドルは日本円で80円ぐらいです ( 2019/May/28 現在)。 ところで、オーストラリアで現金で買い物をした後、 支払い金額の端数がちょっと変だと思った事ありませんか? 1¢と2¢の銅硬貨の事実上の廃止 最小単位は1セント(¢)なのですが、1¢と2¢の銅硬貨が昔は使われていたそうなのですが現在は流通していなくて、 現金払いの場合に限って 、5¢以下の端数はの 5¢の倍数に近い値に調整 されます。四捨五入とはちょっと違うのですが、 1¢と2¢は0¢に、6¢と7¢は5¢に 切り捨て (Round off)、3¢と4¢は5¢に、8¢と9¢は10¢に 切り上げ (Round up)になります。 でもこれは現金払いに限られるので、クレジットカード、デビットカードや銀行引き落としでの支払いだとそのままセント単位になって、銀行口座も1セント単位で処理されます。 現金で買い物をした時のレシートには「 Rounding 」などとして切り捨て分はマイナスで、切り上げ分はプラスの数字で表記される場合が多いです。 因みにオーストラリアでは会計時の簡素化と考えているらしいので、この切り捨て、切り上げに関する差額の合計をお店が税務署に細かく説明する必要はないそうです。 廃止の背景 見つけた1セント銅硬貨 vs 5円玉と5セント硬貨 オーストラリアの1¢、2¢硬貨は青銅製で、銅価格の高騰で作る費用が実際の硬貨の価値よりもかるうえ、1¢、2¢の価値だと 落としても拾わなかったり 、 投げ捨てる 人が多かったらしく、生産しても流通される硬貨の数が増えないので、 1990年 に硬貨の発行を終了して 1992年 以降は流通から外されていったそうです。 集められた1¢と2¢硬貨の一部は 2001年 のシドニーオリンピックの銅メダルを作るのに使われたとか。。。 一応1¢と2¢の価値はある 最近では見る事もない幻みたいな硬貨ですが、昔、中古で買った車の掃除をしていたらカーペットの裏から他の小銭に混ざって1セン...