スキャンニング・コード 【オーストラリアで買い物の小技】

買い物の時に、たまに、陳列棚で見た値段とは違う値段をレジで通される場合があります。 思っていた値段よりも安い値段であればうれしいかもしれませんが、高くチャージされていたら損をした気分で堪りません。 それとか、お店のチラシでセール価格を見て買いに行ったらレジで普通の値段だった場合とかでも。


スキャンニング・コード

お店側の単なる入力間違いという人為的なミスもあるかもしれませんが、消費者を間違った値段表記から守るという目的らしいのですが、オーストラリアでは『Scanning Code of Practice (スキャンニング・コード・オブ・プラクティス)』(以降、スキャンニング・コード)という『(値段)読み取りにおけるコンプライアンス』とも訳せる行動規範(コンプライアンス)を採用しているお店があります。

そういったお店では、宣伝やお店で表示されていた値段のがレジでの値段よりも安くなっていた場合その商品を無料にしたり、後でレシートを確認して気が付いた場合でも値段を間違えた商品のお金の払い戻しをして無料にするという事をしています (皆さん、レシートの値段って確認しています?)。

大昔は各商品に値札が付いていたのでその値札の値段をにレジでの支払いで加算していたのが、バーコードの導入で商品ごとに割り当てられたPLU (Price Look Up)という番号を元に登録されている値段をレジで加算する様になりました。

でも、スーパーの棚から商品を取ってレジにいくまでの間にその登録されている値段が変わってしまった場合には不都合が出るという事で、消費者を守るためにAustralian National Retailers Association (NRA)という非営利団体がコンプライアンスとして『The Code of Practice for Computerised Checkout Systems in Supermarkets (スーパーにおけるコンピュータ化されたレジでのスキャンニング・コード)』という基準を広めようとしたみたいです。

この基準が、商品のPLU番号から出てくる値段が実際に表示されていた値段よりも高い場合は商品を無料で、でも同じ商品を複数購入の場合は一つだけで、他の同じ商品は安い方の値段にするという事を提案しています (50ドル以上の商品、お酒、たばこは除外とかの例外だそうです。)。

オーストラリアの法律[ACL (Australian Consumer Law)]的には間違った値段を表記していた場合は安い方の値段にするのが適当みたいなので、この、商品を(一つだけですが)無料にするというスキャンニング・コードは法律よりも一つ踏み込んだ感じになっています。

でも、大手のスーパーだとウールワース(Woolworth)しか採用していないみたいで、他のスーパーは微妙に変えた独自のスキャンニング・コードを採用しているそうです。


コールズ (Coles)

Coles - Our Promise on Price Scanning
Coles: Our Promise on Price Scanning
(確認)

コールズ(Coles)だと『Helping you shop』というページに『Our Promise on Price Scanning』というコールズ独自のスキャンニングコードを公開していています。

内容的にはNRAのスキャンニングコードとほぼ同じですが、『Multi Buy』という売り方について対応が微妙に違います。 「2個で$3」とかだと1個分の値段が無料で$1.50が無料になるみたいですが、「2個買ったら1個タダ」とか「$30使ったら15%」みたいな場合は無料にはならないそうです。。。 でも、安い方の値段で通すはずです。(「2個買ったら1個タダ」の場合、その場で1個だけにして無料にしてもらうか、素早くもう1個付け足すのはありなのでしょうか😂。。


アルディー (Aldi)

What is the ALDI policy on items that have been incorrectly scanned? Are they free?
What is the ALDI policy on ...
(確認)

アルディー(Aldi)に関してはスキャンニング・コードに関しては、『Store Information FAQs』というページに初めの1つは無料で後は安い方の値段と簡単に書いてありました。

最高$50までとかの制限にも触れていません。Aldiってお酒も売っているのですが、ボックス買いした場合とかには。。


IGA

大手のスーパーになるかは謎ですが、IGAのスーパーの場合、IGAがメンバーのMGA (Maseter Grocers Australia)という非営利団体も独自のスキャンニング・コードを掲げていて、IGAタスマニアが公開しているMGAのスキャンニング・コードには『lowest price (一番安い値段)』ではなく、『correct price (正しい値段)』という言葉が使われているので、お店が表示されていた安い値段を「間違えた値段」だと認識した場合は本来のスキャンニング・コードは適用されない??と解釈できる文になっています。

それと、無料になる額も$50ではなく一つあたり最高$20になっています。

それでも、IGAのスーパー場合は各店舗によって方針が違うみたい。。というかオーストラリアのIGAは『Independent Grocers of Australia 』の略で「オーストラリアの個人経営の食料品店の集まり」の様な意味なのでウールワースやコールズの大手チェーンのスーパーと比べて各店のオーナーの方針が通るみたいで、MGAのスキャンニング・コードを適用するかは店の経営者次第だそうです(👉IGAのページ)。

実際、近所のIGAで日本人の友達がチョコレートを1つ買った時、レジで請求された値段が棚の値札よりも1ドル高かったらしく、その時一緒にいたのでお店に指摘したところ、お店の人がそれを確認して「先週の値札が残っていた~~」と半ギレ気味でその値札を破り捨て、その友達にチョコレート代の全額を払い戻して無料にしていました。

なので、IGAでもお店によっては一般的なスキャンニング・コードを適用するみたいです。


ウールワース (Woolworths)

NRAスキャンニング・コードを採用していると上で書いたウールワースですが、ウールワース関連の企業ページにはスキャンニング・コードに関する記事が見当たらず、(以前は) Frequently Asked Questionsのページにあったというネット記事もあったのですが、そのページではスキャンニング・コードについての情報は何故か見つけられませんでした (探し方が悪い??)。

でも、実際に何度かウールワースのお店で値段間違いを指摘した時に値段間違いの商品が無料になった経験があるのでウールワースでもスキャンニング・コードが適用されるはずです。それと大昔、レジの所に張り紙が貼ってあって、初めてスキャンニング・コードについて知ったのもウールワースでした。


結論

以前記事にしたレインチェックと合わせて、オーストラリアでの買い物の小技として覚えておいて損はないと思います。


注:

スキャンニング・コードはPLU番号で出てくる値段が違う場合についてのことなので

  • バーコードやPLU番号がない商品 (値札だけがついている商品など)、
  • PLU番号を間違えて入力した場合

はスキャンニング・コードからは除外だそうです。

上でも書きましたが、お酒とたばこも除外だそうです。

後、レインチェックの記事でも同じ様な事を書いたのですが、でも、ウールワース、コールズとかIGAとかの宣伝でセール価格を見つけても、高い確率で広告の隅っこに小さい文字でそれぞれのチェーンが展開する小規模店舗 (Coles Express、Woolworths Metroとか IGA Xpressとか)は除外となっていたりするので、そういった店舗では高い値段でスキャンされても『お店が違う』と拒否される可能性が高いので気をつけましょう。


追記: 経験談

昔メルボルン市内のセブンイレブン(Collins place の近く)でコーラのボトルを買った時は表示されていた値段よりも高い値段を請求してきたのでおかしいとレジの人にいったのですがあっさりと「さっき値段が変わったから」と言われて表示されていた値段よりも高い値段を請求されました。レジの人に『スキャンニング・コード』というのがあるだろうと抗議しましたが「そんなのは知らない」と無視されましたので、その当時は「スキャンニング・コード」の事をしっかり理解していなかったので買わずに店を後にしました。

NRAのスキャンニング・コードはスーパー用だと思うのでセブンイレブンには関係がないのかもしれませんが、法律(ACL)的には値段の違法表記にあたるはずなので、今思えばそのお店の対応は詐欺に当たる様な事だったんですね。その場で買ってレシートとお店での値札の写真を撮ってConsumer Affairに抗議すれば何かは起きていたかも、、、というか面倒臭いw



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