衣服の虫食い防止に樟脳 (カンフル) vs パラゾール、ナフタレン (体に優しいのはどれ?
大昔、冬服を出した時に虫食いで小さな穴が開いていたシャツを見つけて以来、タンスの中の衣服の虫食い防止として袋入りの Camphor (キャンファー) を置いていますが、今まで買っていたキャンファーの防虫剤がいつの間にか販売終了になっていました😔😔。。。
Camphor (キャンファー)って?
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販売終了の『Moth Sachets』 |
日本語で『樟脳 (しょうのう)』、『カンファー』それかローマ字読みでそうなるのでしょうか『カンフル』とも呼ばれていて、クスノキ(楠)の精油成分だそうです。 融解する温度が180℃なので、室温では固体ですが自然昇華する事で、徐々に気化して、メンソールみたいな匂い (ハッカ臭) がします。 また密封されていない状態で保存すると、時間が経つにつれ気化して消えて無くなってしまいます。
樟脳には鎮痛作用や消炎作用などもあるそうで、『メンソレータムのリップ』や『ヴィックスのヴェポラッブ』などの成分にも含まれています。
それに加えて、防虫剤としてネズミや蛾、Gにも効果がある優れものですw。 衣服の防虫剤として使う場合は通気性の良い袋などに入れて衣服と一緒に収納して置くだけですが、時間が経つと昇華して無くなってしまうので、定期的に補充が必要になります。
以前はオーストラリアのDIY量販店チェーンのバニングスで買えた『Hovex』という防虫・殺虫系の商品を扱う会社が販売していた『Moth Sachets』という。。直訳してしまうと『蛾小袋』になってしまいますが、虫ではなく、樟脳が10g入った袋が10個入りで売られていました。 正確な値段は覚えていないのですが、9オーストラリア・ドル以下(約720円、$1=80円計算)でした。
現在では、「Hovex」からだとそのままタンス内に吊るせるプラスチック容器に入った樟脳が2個パックになった商品が売られているだけになっている様で、バニングスだと$2.52で売られています (オーストラリアのスーパーのウールワースでは$2.80)。 セコイ話にはなりますが以前より、ほぼ5割増しの価格になります
キャンファー(樟脳)以外の防虫剤の選択?
樟脳にこだわらなけば、他に:
- ナフタリン (Naphthalen)
- パラジクロロベンゼン (Dichlorobenzene)
などの選択もあってオーストラリアだと上記の「バニングス」や普通のスーパーなどでも買えるのですが、個人的にはこれらは匂いが強すぎて気分が悪くなってしまいます。 というか、これらは石油から作られる化学薬品で、樟脳とは違い、人体への影響も懸念されているそうです 。
それと、石油化学薬品だけあって、プラスチックなどの石油製品に吸収され易い様で、以前、パラゾールをクロゼットに置いて使っていた同居人さんがいたのですが、その人が引っ越して出ていった後でも、一ヶ月以上はクロゼットからのパラゾールの強い匂いが部屋に充満していました。。。
『パラゾール』白元という会社の衣服用防虫剤の商品名で、主成分はパラジクロロベンゼン(1,4-Dichlorobenzene)だそうです。
ちょっと昔(2008)の話では「カップ麺の防虫剤臭事件」などというのもあって、パラジクロロベンゼンなりナフタレンの防虫剤を使っている場合は、気化した防虫剤がプラスチック梱包・容器を通過して匂いが移ってしまうので、同じ場所に即席カップ麺などを保存するのは良くないみたいです。
また、樟脳、ナフタレン、パラジクロロベンゼンの防虫剤は混合して使ってはいけないみたいで、同じ空間で混合使用するとお互いの気化したガスを吸収して成分が混ざってしまうらしく、そうなると、高い室温だと溶けて液体になってしまって自然昇華で気化しなくなるのと、その液体が衣服に付くとシミにもなってしまったりするそうです。
楽しい(?)科学メモ:
蒸発 (じょうはつ): 液体から気体になる現象。
昇華 (しょうか): 個体が液体を経ないで直接気体になる現象。気体から固体になる現象も昇華と呼はれるみたいです。
ネット通販でキャンファー(樟脳)を海外から調達
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eBayでサーチ |
ナフタレンやパラジクロロベンゼンではなく、樟脳をタンスの防虫剤として使いたかったので、安い樟脳は無いのかと、eBayで「Campher repellant」という2つのキーワードで樟脳を検索して、インド、スリランカと香港からの3商品を取り寄せてみました。
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ネット通販で届いたキャンファー3品 (左:インドより、 中央:スリランカより、 右:香港より) |
ネット通販なので事前に実物を手に取って確認する事が出来ないのは当たり前なのですが、樟脳を探していて困ったのは通販サイトの検索で出てきた多くの商品には重さが記載されていない事でした。 自然昇華する商品なので保存状態によって重さにバラ付きが出てきたりで記載しにくのかもしれませんが、重さが分からない事にはコスパを比べる事が不可能で。。。
オプションの一つとしては出品主に質問しても良かったのですが、適当な返信が返って来てそれで判断が鈍ってしまっても嫌だったので、今回は商品画像と説明文を参考に3つの違う商品を注文してみました。
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通販の商品画像 |
香港から調達
『樟脳球』と表に書いてあるMaid in Chinaの商品で、説明には1袋あたり20粒入りと記載されていて、2袋セットで内容量は19g、値段は$2.38 (約190円 @1ドル=80円) の送料無料でした。
注文から受け取り(香港⇒オーストラリア)まで1ヶ月弱かかったのと、袋を開けてびっくりしたのが、匂いが臭すぎ!!
袋裏の原材料の所に「樟脳、香料」とあったのですが、「香料」とは何ですかー?
匂い的には香料としてナフタレンかパラジクロロベンゼンが混ざっているとしたら理解出来る様な匂いで、袋の裏に使用例として絵付きで「Lavatory (トイレ)」とありますが、まさにそういった公衆男子トイレで使われていそうな匂いに近い香りがありました。 (もしも、混合しているとしたら、高い室温だと溶けてしまう可能性も??)
実物が商品画像に見合う商品でしたが、個人的にはこの商品は防虫剤としては使えません。。。 因みに家の秤で総重量を測ってみましたが2袋で50gありました。
インドから調達
ヒンズー語で『Kapoor』で、お浄めとして樟脳を燃やしたりするそうで、ヒンズー教のお祈りで使われたりもするみたいです。
出品主の説明文には一袋20粒入りとの説明だけで、重さは記載されていませんでした。 値段は1袋$5.45でしたが、「2袋購入で1袋無料」とあって、説明文の指示には「3袋注文で2袋分支払い」とあったので、3袋をポチッとしました (合計で$10.90)。
注文から10日で商品が届いたのですが。。。セロハンテープで留めた手作りの袋。。。しかも、袋を動かすと中から樟脳の粉がポロポロ落ちて出てきたり。。。袋の中にはラムネサイズの樟脳が20粒確認出来ましたが。。一緒に短い体毛も1本確認😱😱。。。開けて確認してはいけなかった袋でしたw。
なんとなく、内職作業で袋を作る傍らで樟脳を数えて袋を入れているイメージが伝わってくる様な (勝手な想像です。)。。。 しかも、3袋注文だったのですが、届いたのは4袋。。。なんとなく、3袋に1袋無料で4袋なのだろうかとも思えない気がする購入でした。
今、思えば、商品タイトルには『100% Pure Natural Camphor』と、「ピュア」、「天然」などの、上の「樟脳球」とは差別化してくれとばかりのアピールがされていますが、これは流石に「樟脳球」を先に手にしていないと気が付きませんね。
匂いはしっかりと樟脳の匂いがして、4袋の総重量は70gでした。
注文から9日で届きましたが箱入りでしっかりラッピングされていて、一番満足の行くクオリティの商品に思えました。
丁度、薄いアメサイズの樟脳が7個ずつロウ紙に包まれていて、合計で15個が箱に詰まっていました (7個x15=105個)。
商品タイトルは『Cavadi Refined Camphor』で、「ピュア」とかのアピールはありませんでしたが、匂いはしっかりと樟脳の匂いでした。 因みに総量は75g。
結論
『樟脳球』は論外でしたが、3商品を実際に購入して比べてみたところ、クオリティとコスパ面でスリランカから調達した『Cavadi』がダントツで優れていました。 この量の樟脳を購入してしまったので当分の間は買う必要がないと思いますが、次回の購入時には『Cavadi』を基準により良い樟脳を探してみたいかと。
因みに、Cavadiの箱の横に『M.R.P. 250.00』とあったのですが、これが希望小売価格 (Manufacture Recommend Price)だとすると、一箱250スリランカ・ルピー。。。オーストラリア・ドルに換算するとたったの$2 (約180円)でした😱😱
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