オーストラリアの公衆衛生 (咳とくしゃみ)

数日前にメルボルン市内の市立図書館に立ち寄ったら、以前は数枚しか貼っていなかった咳やくしゃみに関した公衆衛生の張り紙が館内のいたる壁に貼ってあって、ちょっとびっくりしました。


Protect yourself and your family (自分と家族を守ろう) ポスター

Cover your cough and sneeze poster (ビクトリア州)

これは図書館に貼ってあったポスターの一つですが、ビクトリア州の「Health and Human Services」という州の保健省みたいな機関が作ったポスターみたいで、ダウンロードも出来るみたいですw👉『Cover your cough and sneeze poster』 PDF

ポスターの内容は:

  1. 咳やくしゃみをする時は、口と鼻をティッシュパーパーで覆いましょう。
  2. 使ったティッシュパーパーはゴミ箱に。
  3. ティッシュパーパーがない場合は袖の肘より上の部分か肘で咳、くしゃみを向け止める。
  4. 手を石鹸と流水で洗って、両手を紙タオルかハンドドライヤーでしっかり乾かします。

と、日本では一般常識という内容になっています (高風圧のハンドドライヤーが良いのか悪いのかの真実はどうなのか知りませんが)。

でも、オーストラリアの現状ではこれが必ずしも常識でないのがちょっと。。。😅😅


日本では馴染みの薄いハンカチの使い方

日本だと、「身だしなみとしてティシュとハンカチを」などと言う人もいるみたいですが、ティッシュは別として、ハンカチの場合、オーストラリア(たぶんUK、USも含む)の場合は、誰もがという訳ではないのですが、ハンカチで鼻をかむ人もいるので、あまり綺麗な物という認識がありません。。

最近でもそうなのかは知りませんが、日本の映画/ドラマ、泣いている人にさりげなく持っているハンカチを渡すなどというシーンが(昔)良くあった様な気がしますが、多分オーストラリアで同じ様な事をした場合だと、もらった相手は『えっ😨』となるかと思います。。。

しかも、ハンカチで鼻をかむ人は大抵、同じハンカチをポケットから出して何度も使ってまたポケットにしまうので衛生面ではアウトだと思います。。

オーストラリアで高校に通っていた時(大昔)は寮に住んでいて、洗濯物は寮生の洗濯物を業者がまとめて持って行って洗濯するシステムだったのですが、寮生に数人こういったハンカチの使い方をする生徒がいて、彼らのハンカチも一緒に回収され、洗濯されて戻って来ていたので個人的には微妙でしたが、他の寮生はなんとも思っていなかった様です。。。 (今でも同じ洗濯システムなのですかね?)

そういう意味ではこの張り紙の1、2番の(ハンカチでなく)ティッシュペーパーを使うというのはオーストラリアでの一般の公衆衛生の標準レベルを上げるのに大変心強い物にも思えます。


『Coughing & Sneezing Etiquitte』 (咳とくしゃみのエチケット)

最近のCOVID-19の世界的な流行もあって、オーストラリアでも、予防策として手洗いとうがいの徹底、それに合わせて、連日、咳とくしゃみのエチケットを守る事をメディアとかで耳にします。

手洗いとうがいに関してはどれだけの人が実行しているかは各個人にアンケートを取った訳でもないので不明ですが、メルボルンでは店頭や受付などにアルコール消毒液を置くお店や会社が以前よりも少し増えた気がするのと、市内を歩いていても、多分通行人の誰かが消毒液を使った後なのかと思いますが、すれ違いにエタノールの臭いがする時もあったりと、以前のメルボルンではまず無かった様な事にも遭遇するようになりました。

以前よりは少し意識が高くなったというのは感じますが、あくまでも少しだけで、「皆が気を付けているな」といった実感は個人的にはまだしません。。😇😇

それと、オーストラリアのメディアでオーストラリア政府の関係者が「予防として『Coughing & Sneezing Etiquitte (咳とくしゃみのエチケット)』を守って」と呼びかけている報道がされていますが、人通りの多いメルボルン市内だと1ブロック歩くまでに必ず数人の人がゴホゴホと咳をしている音が聞こえて来るのが現状です。 しかも、ほとんどが口を何かで覆った感じの鈍い音でもなく、そのまま咳をしている音が聞こえてきます。

現時点では未だメルボルンではCOVID-19の広い感染は確認されていないのと、個人的にも要注意しないといけない年齢でもないので、身に迫る危険の感覚などはないのですが、メルボルンの街角の感覚は、COVID-19が流行る以前でもマスクをしている人の数が多かったアジアの各国の感覚とは随分と違うと思わされます。 (健康な人がマスクをする必要はないかもしれませんが、咳がゴホゴホ出るのならマスクをしても良いかと・・)

あくまでも個人的な推測ですが、過去のSARS、MERS、H1N1が流行った時も、(南半球では季節が逆なのが大きな要因だったのか)オーストラリアでは特に大きな流行はなかったので、オーストラリアではまだそこまで咳とくしゃみのエチケットに関する考えが浸透していない様な気もします。

これから季節が冬に向かって行くオーストラリアですが、COVID-19がどのように流行するかは未知ですが、これを機会にオーストラリアでの一般的な公衆衛生の標準レベルが上がればと願います。。。😇😇


PS

最近は一般風邪はめったに引かない方なのですが、オーストラリアでは風邪をくしゃみでうつされた経験が2回ほどあるので咳とくしゃみのエチケットは守ってほしいという切実な思いがあります。。 これだけは個人で気を付けてもどうにもならないので。。



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