オーストラリアのCOVIDSafe携帯アプリ

オーストラリア全土での不要不急の外出禁止命令がから始まって1ヶ月経ちますが、最近では国内で新しく確認されるCOVID-19感染者数もここ数日は日当り20名以下になっています😌。

30/Apr/2020までの新しく確認されたCOVID-19感染者数 (オーストラリア)
30/Apr/2020までの新しく確認されたCOVID-19感染者数 (オーストラリア)

NSW州ではの午後8時までの24時間の間に4418件のPCR検査を行ったそうですが、陰性結果は2名だけだったそうです(👉NSW州首相の会見🎬)。 また、州よっては1日当たりの新しく確認された感染者がゼロの州もあって、今週末辺りから外出禁止命令の条件の部分的な緩和を発表している州もあります。

といっても、緩和されても、1.5mのソーシャル・ディスタンシングは守らないといけないので、今後、非常識な行動をする人口や新たに確認される感染者の数によっては条件を元に戻さなくてはいけなくなってしまう可能性もあると思いますが。。

因みに、現在住んでいるビクトリア州では数件の感染の確認が未だに続いており、現時点では緩和の予定などはなく、ビクトリア州政府は現在の非常事態宣言の効力が切れるに向けて慎重な対応をしているみたいです。


この先は

現在オーストラリアの各州で行われているPCR検査は咳や高熱といった症状がある人や確認された感染者の接触者、確認された感染クラスターと接触があった人などが対象で、日本の様に事前に医者の診断が必要などという事はありません。

検査で陽性結果が出ればそれなりの処置が取れると思いますが、感染してから症状が出るまでに数日から数週間あるのと、人によっては症状が出る前に自然に完治する場合もあるそうなので、可能性としては感染した人が症状が出る前に知らずに感染を他に広めてしまう可能性も否定出来ません。

現時点ではまだ確実なCOVID-19の治療法も効果のあるワクチンも見つかっていないので、オーストラリアでは、まだまだ新たな感染クラスターが発生すれば第2波、第3波といった感染の拡大の可能性が絶対に無いとは言えないので、「まだ油断は出来ない状態」と政府やメディアが呼びかけています。

そんな中、オーストラリア政府の保健省はの夕方に『COVIDSafe』というCOVID-19感染追跡支援アプリをリリースしました (👉オーストラリア保健省)。


COVIDSafeアプリ

COVIDSafe (アンドロイド版)

中国や韓国では感染状況を収集して感染が報告された場所の位置情報が分かったりするアプリがあるそうですが、そういったアプリはオーストラリアで導入するのには個人情報保護などの面でいろいろと問題があるそうで、個人情報の保護を考慮して開発されたシンガポールの感染追跡支援アプリの技術をベースにオーストラリア専用のアプリを作ったそうです。

シンガポール政府が開発した『TraceTogether』というアプリがベースになっていて、『BlueTrace』というオープンソースのブルートゥース (BlueTooth)を使った通信技術を使って、ブルートゥースの電波が届く範囲内にいる近くの他のユーザーを感知してユーザーのIDを記録していくと発表されています。

仕組みとしては、感染が確認された人がこのアプリを使っていた場合、記録されいるユーザーのIDのログをさかのぼれば同じアプリを使っていた濃厚接触者が素早く把握できる様になります。

アプリを登録する際に電話番と引き換えにランダムかつ重複しないユーザーIDが割り当てられて、BlueTraceの通信ではお互いに自分のユーザーIDを相手の端末に送って、相手から受け取ったユーザーIDを記録していくそうです(位置情報などは記録しないそうです)。でも、単にユーザーIDをそのまま送るのではなく、現在時刻などを組み合わせた後にAES-256-GCMという方式で暗号化した「TempID」という状態で送られて個人の端末上に記録されていき、セキュリティ上このTempIDは一定時間が経つと新しい時刻のIDに更新される仕様だそうです。 ログされたTempIDを解読するには保健省の発行した暗号鍵が必要になるので保健省関係者でないとIDの解読が出来ないという事になります。 この暗号鍵が漏洩した場合はユーザーIDが解ってしまいますが、それでも、ユーザーIDからは登録時に使われた電話番号は特定できないという仕組みになっています。(👉PDF版WhitePaper)

COVIDSafeのアプリ上では、ほかのユーザーIDが端末にログとして保存されるのも約1.5mの距離に15分以上いた場合だけで、ログもCOVID-19の潜伏期間の上限の21日が経つと削除されるのと、感染が発覚した時点でもユーザーの同意が無い限り端末に保存されているログは保健省のサイトに送信されないなどという仕様で個人情報保護の対策はされているそうです。 また、アプリの透明性を明確にするために2週間後辺りにアプリのセキュリティ上公開可能な部分のソースコードが一般公開される予定だそうです (シンガポール版TraceTogetherのソースコードはこちら)。

[追加]
COVIDSafeアプリのソースコードがGitHubにて公開になっています:

[利用規約] GitHub COVIDSafe


これとは別に、ソースコードの公開以前に逆コンパイルにてアプリのコードを確認したアプリデベロッパー(Matthew Robbins氏)が国営放送局のSBSにインタビューされた内容が記事になっています。[英語版 | 日本語版]

現時点ではアプリの運営にNSW州にあるアマゾンのサーバーを使っているそうで、アマゾンはUSの企業なので(現時点では可能性は低いと思いますが)US政府がサーバー上の情報を差し押さえをしようとすれば出来る状態だそうですが、一応、国会での法改正の審議がされる予定で、サーバー上の情報のオーストラリア国外への持ち出しや別用途への使用が出来ない様に法整備をするみたいです。

細かい部分をつつけばまだ個人情報のセキュリティー面でまだ明らかになっていない部分がありますが、このアプリはリリースの初日にダウンロードが100万回を超えて(👉ABC NEWS)、には200万ダウンロードを超えたそうです(👉保健省長)。

もともと、人口の40%以上がこのアプリを使えば今後の感染追跡に効果があるという試算がされていて、現在のオーストラリアの全人口が2500万人とすると、その40%に達するには約1000万回以上のダウンロードが必要という事になりますが、現在の処では順調にダウンロードされていると解釈されているみたいです。

なるべく沢山の人がこのアプリをダウンロードして外出時に使えば感染クラスターの発生時に素早く対応が出来るはずなのでこのアプリによるオーストラリア国内でのCOVID-19流行の早期の終息を願います。。

(COVIDSafeアプリのダウンロード数が多ければ多いほどオーストラリア政府としても外出禁止命令の緩和がし易くなるのでしょうね。

COVIDSafeはブルートゥースを有効にしておかないといけないので普段ブルートゥースをオフにして使っている人の場合は電池の消費が気になる可能性もあるみたいです。 また、ブルートゥースを使うのでiOSの場合はエアドロの設定を確認してエアドロ痴漢に遭遇しない設定にする必要があるかとw。 (👉engadget日本語版の記事)

因みに、iOSやAndroidの次期OSに同じ様な追跡機能(Google/Apple Privacy-Preserving Contact Tracing)が追加されるという話もあるみたいですが、このCOVIDSafeアプリは新しいOSに対応できない古い機種でもブルートゥースが付いていれば使えるアプリだそうです

オーストラリア政府のCOVIDSafeアプリ
COVIDSafe - Get it on Google Play
ダウンロードはオーストラリア国内限定みたいです。

[CovidSafeの個人情報保護方針 (プライバシーポリシー) | 日本語訳(PDF&MS Word)]


番外編 (外部リンク)



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