さようなら シャークフィン・ハウス (今更)

シャークフィン・ハウス

コロナ禍以前には、事があるごとにお昼の飲茶(ヤムチャ)を食べに行っていた、メルボルンの中華街の「シャークフィン・ハウス (Shark Fin House)」、数日前に通りかかった時、このコロナ禍で閉店していた事を知りました😥😥。。。

このお店、飲食フロアが4フロアもあるメルボルンでは大型になる店舗で、夜間は中国国外にある一般的な中華料理店として営業していましたが、昼間は、メニューでオーダーするのではなく、フロア内を周る給仕が押しているトローリーから点心を選ぶといった、古式の飲茶ランチを提供している香港系の中華レストランでした。


FOR LEASE

旧シャークフィン・ハウス for lease

メルボルンで初めてCOVID-19の感染が確認されたのは末ですが、Google検索で見つけた記事 (📃Broadsheet) によると、シャークフィン・ハウスはの時点で既に客足が80%も減少していたのを理由に1989年開店からの31年の歴史に幕を閉じていたそうです。 長い事ロックダウンの続いたメルボルンでは市内を歩く機会もあまりなく、シャークフィン・ハウスが閉店した事も知らないまま過ごしていて、ロックダウンが終った後に、何気なく歩いていた中華街でこのお店の店頭に「FOR LEASE」という日本では「テナント募集」と言う意味の大きな看板が目に入って来た時に閉店を知ったので、かなりショックでした。


シャークフィン・ハウス

お店の名前が、「シャークフィン(食馬先)」、日本語で「フカヒレ(鱶鰭)」とも呼ばれる中国の高級食材に由来しています。 でも、フカヒレは高値が付くゆえ、原料となるサメの背びれを切り取ったサメの本体の単価が背びれに比べて格段に低い為、サメの本体は海に捨ててしまうというフィニング(Shark Fining)という漁が一部の地域で横行する為もあって、非人道的と悪名が高く、食べる事によってフィニングを助長するという事で「シャークフィンは食べたくない」と拒む知識人もいます。 お店の名前になっているだけあって、フカヒレを使った料理も扱っていて、昼間の飲茶でもトローリーに乗って周って来る事もありました。 個人的にはフカヒレの旨みを理解し切れていないのか、食材としての良さが判らないので、注文しなければ良い程度に思っていたのですが、違っても「食べたくない人」を誘ってしまうと何くせある場合もあるので、一緒に行く人の選択を少し気を付けないといけないお店でもありましたw。

また、過去に香港出身の中国人留学生数名に『値段が高いだけ』とディスられたお店で、でも、個人的にはわざわざ香港に飲茶を食べに行く機会も無く(出来れば、香港ではなく広州市の飲茶が食べたいですが。。)、喜んで行くメルボルンのお店だったので「本場出身」という人も簡単には誘えないお店でしたw。

平日はそうでもなかったのですが、週末や休日の日だとテーブルを予約をしておかないと入れなかったり席が空くまで外に列が出来るお店で、飲茶ランチに関しては個人的には高評価をしていた店でした。 時々、「こっちのお店の方が安くて美味しい」という人がいたので、そういったお店を素直に試してみましたが、市内にあるお店に限っては、電子レンジで温めた点心が出て来たり、MSG(化学調味料)の量が明らかに多かったり、蝦餃(エビ蒸し餃子)の中身が小麦粉で伸ばしてあったりと、納得の行かないお店ばかり。。。 人によって好みが別れるとは思いますが、それなりのクオリティとそれなりの値段設定のお店だったとは思います。


ニューノーマル (CovidSafe) の飲茶??

シャークフィン・イン

因みに、シャークフィン・ハウスはメルボルンのシャークフィン・グループが経営するレストランの一つでしたが、中華街の同じ通りにある、同グループの経営する「シャークフィン・イン (Shark Fin Inn)」は現時点でも営業しています。

シャークフィン・インはシャークフィン・ハウスよりは規模が小さく、店内はハウスの様に広いフロアになっておらず、いくつもの部屋が繋がった間取りになっています。 個人的には広いフロアで少しガヤガヤした雰囲気のあるシャークフィン・ハウスの方が好きでしたが、コロナ禍では客席の上限制限があったり、客足も平常時ほど多くないので、大型レストランの経営は難しいのだと思いますが、お店の規模が小さいとトローリーで周ってくる料理の量/種類も少なめになると思うので、当分の間は「(個人的に)満足の行く飲茶はお店では食べられないのでは??」とも思っています。 といっても、これはあくまでも想像なので、近いうちにロックダウン明けのメルボルンの飲茶を食べに行ってみたいと思いますw。



ビクトリア州の規制

メルボルンは、Covid-19流行第2波による再ロックダウンからオーストラリア政府が「COVIDSafe」と呼んでいるニューノーマルに向けて、5のステップからなる規制緩和をしていて、からは最終ステップの一つ手前、「Last Step (ラストステップ)」の規制になっています。 州政府はまだ「COVIDSafe」への移行日程はまだ発表されていませんが、2週間ごとの間隔で規制緩和をしているので、もしかしたら、の以前の緩和から2週間後になる今週末で「COVIDSafe」への移行の日程が発表されるかもしれません。 「ラストステップ」の規制中の現時点では、レストランやカフェでは屋内の飲食は1店舗当たり最高150席の人数制限と1客席当たり2平方メートルという密度制限があります。 「COVIDSafe」になると密度制限はそのままで、人数制限は無制限になるみたいです。

[追記] 12月6日23:59より「CovidSafe Summer」へ移行になるそうです (📃州首相の12月6日の会見、📙CovidSafe Summer PDF: 「How we live (生活一般)」 「How we work (職場)」)。

1.5mのソーシャルディスシングか一席当たり2m2以上という密度規制を守る事が原則になっていますが(例外有)、新しく💃ダンスフロア💃では一人当たり4m2以上で最高50人までという事項も追加されました。 またレストラン・カフェに関しては以前の規制ステップにあった客数の上限は記載されていないので、お店のフロアの大きさで上限が決まる様です。

因みに、多くのオーストラリア人が以前に「マスクを付けなくても良くなるでは??」と騒いでいましたが、公共の交通機関、屋内のお店、スーパー、ショッピングセンターではマスクの着用が義務付けられています。



思い出

蝦餃、腸粉、粥
蝦餃


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