オーストラリア: 夏場のエコな過ごし方のすゝめ

まだこの先、各地で暑くなるという天気予報が出ているオーストラリアですが、本日 () 昨日 ()は『最高気温の全国平均が40.7℃』で観測史上最高の記録だったそうです。

記事を書いた時点ではの気温についてにしか発表されていなかったので、日付を修正しましたが、下のオーストラリアの気象庁BOM (Bureau of Meteorology) のツィートによると、仮の結果みたいですが、の最高気温の全国平均が41.9℃で観測史上最高でした。

因みに17日の最高気温の全国平均は40.7℃だとニュースで聞いていたのですが、40.9℃になっています。。



最高気温の全国平均が40.7℃の日の翌日

今日の最高気温は39.7℃で金曜日は43℃の予想

広い国なので、都市によって天気は全く変わるので、ブリズベンやシドニーだと今日の最高気温は30℃にもいかない天気だったみたいですが、アデレードだと今日の最高気温は42.6℃までいったっそうです。 しかも3日間連続で最高気温が30℃越えで、夜になっても気温が25℃以下にならない熱帯夜が続いているみたいです😱😱。。。

アデレードと比べると、今日のメルボルンの最高気温39.4℃と、明日でなく、明後日の予想最高気温43℃には文句は言ってられない様な気もします。 でも、やっぱり暑いですw

(予報では夜間の気温はしっかり20℃以下まで下がる『Cool Change』があるみたいですし。。。


オーストラリアの夏 (熱帯でない地方)

QLD州のケアンズ (Cairns) やWA州のエクスマウス (Exmouth) の様な南緯23.4度辺りに位置する『南回帰線 (Tropic of Capricorn)』よりも南に位置する場所だと気候が熱帯で湿度が高く、降水量も多かったりで、南回帰線よりも北にある地域の夏とはちょっと違う気候になります。

南回帰線よりも北の地域だと、夏の暑い日は、日本の夏ほど湿気は多くなくて、個人差もあると思いますが、少しの汗なら直ぐ乾燥してしまうほどです。 過去に、夏場に日本からオーストラリアに遊びに来た友達の中には肌が乾いていたので汗をかいているという実感がなった様で、水分補給もせずに外を歩き周って軽い脱水症になってしまった友達もいました。

最高気温が40℃近くの日だと『まるで乾燥機からの熱風の中にいるみたい』と表現されたりしますが、まさにそんな感じです。 外の日差しも『刺すように』痛かったりします。

(昔の)日本だと窓を開けて家の風通しを良くして涼しく、、など言うかもしれませんが、オーストラリア(熱帯でない地方)の夏の場合は、外気温が確実に低くなってから窓を開けないと、外からの暑い空気で部屋が温まって、必ずと言って良いほど地獄を体験する事になりますw。


夏場のエコな過ごし方

エアコンがある家なら年中通して快適な温度に設定出来ますが、それなりに電気代がかさむのと、温室効果ガスの排出拡大にもつながってしまいます。

オーストラリアに長く住んでいる人なら当たり前の事ばかりになると思いますが、エアコンを使わないエコなオーストラリアの40℃越えの日の過ごし方を紹介したいと思います。 (但し、南回帰線よりも北の地域限定です。)


窓を閉め切る

すでに家の中の温度が上がってしまった後では遅いのですが、明け方の涼しい時間帯に家の窓を全部閉めて日中の外の暖かい空気が中に入ってこない様にします。 そして日の当たる側の窓は厚手のカーテンを閉めて外からの日光で室内の温度が上がるのを防ぎます。

平屋とか最上階の部屋だったりすると屋根から伝わってくる熱が大きいので屋根の断熱材が不十分な場合は効果が少ないかもしれませんが、窓が開いている場合ほど室内の温度は上がらないはずです。

外気温が下がれば窓を開けて問題はないのですが、次の日も暑いという予報が出ている場合は、夜になって外温度が家の中の温度よりも下がるのを待ってから窓を開けて外からの空気で家の中の温度を出来るだけ下げます。

オーストラリアの一般住宅は外壁にブロックやコンクリートを使った家が多く、外からの熱を遮断する効果があります。 但し、2~3日と40℃越えの日が続くと外壁が熱を持ってしまうので遮断効果はそこまで期待できなくなります。

因みに、物置とかトタン壁の部屋とかだと意味がないので、外壁がレンガやコンクリートの部屋に移動した方が良いと思いますw。 また、窓、カーテンを閉め切っても室内が高温になる場合は危険ですので、別の涼しい場所に移動して下さい。


室内で熱を出さない

当たり前の事ですが、40℃越えとかの日に出来るだけ家の中で熱を出さないのがベストです。

オーブンでケーキを焼いたり、鍋で麺やパスタをゆがいたりすると室内の温度が劇的に上がります。 キッチンが他の部屋と扉で仕切られている場合はまだ影響は少ないかもしれませんが、少なからずとも空気の循環や壁を通して他の部屋に熱が広がって行くので、前日に作り置きをしておくとか、当日は準備に熱を使わない料理をしたり、温めに電子レンジを使ったりとかすると出す熱量を抑える事が出来ると思います。

後、冷蔵庫のドアを開けておくと部屋が涼しくなるなんて事はありません😅😅。 冷蔵庫の中を冷やすのと同時に冷蔵庫の後ろから熱が出るので、冷蔵庫のドアはすぐ閉じて中の温度を上げない様にするのがベストです。

ましてや洗濯物に乾燥機を使うなんてのも自滅行為なので、干して自然乾燥すべきかと。。(外に干せない場合は室内に干すと、比較的乾燥したオーストラリアでは、蒸発によって室内の温度が下がる効果期待出来ます)


涼しい場所へ避難

窓を閉め切って、なるべく熱を出さない様にして、適度な水分補給。 必要であれば、扇風機を使ったり、水シャワーを浴びたりすると、数日の暑い日は家で過ごせるかと思います。

しかし、家にいれないという理由がある場合はショッピングセンターや図書館などの涼しい場所に行くのもひとつです。 また、海や湖などの近くだと涼しい風が期待できるので可能であれば一日、魚釣りとか潮干狩りに行くとかもありかと。


スリップ、スラップ、スロップ (Slip-Slop-Slap)

どうしても外に出なくてはいけない場合は適度な水分補給と合わせて、皮膚ガン予防を呼びかけているオーストラリアの団体 SunSmartの『Slip-Slop-Slap』又は『Slip Slop Slap Seek Slide』のごとく:

Slip Slop Slap Seek Slide

  シャツを Slip on (スッと着て)
  日焼け止めを Slop on (パシャっと塗って)
  帽子を Slap on (サッとかぶって)
  日陰を Seek (探して)
  サングラスを Slide on (サッとかけて)

日焼け対策を徹底させましょう。


水は大切に

日本だと、夏場は『水打ち』で冷却効果を期待出来ますが、水資源が日本よりも貴重なオーストラリアでは、地域によっては水道水をホースで撒いたりすると節水条例に触れたりする場合があるので気をつけましょう。

また、庭やバルコニーの植物の水やりは、40℃越の日の日中だとほとんどの水が蒸発してしまうようなので、陽の出ていない夜間にするのが効果的だそうです。


ポータブルBBQとかは注意

単に暑い日もそうですが風の強い暑い日だとオーストラリアでは山火事の危険性があったりでかなり深刻です。各州の消防の行政から『Total Fire Ban』の火器使用禁止令が出されたりすると持ち運び型のBBQの使用が禁止になったりするのでとにかく暑い日でもBBQがしたいという人は気をつけましょう。

ビクトリア州の「Total Fire Ban」はCFAが管理しているみたいなのでCFAのページ 『Total Fire Band and ratings』で確認してください。


最後に

エアコンを使わないエコな過ごし方という事で書いてきましたが、無理はせず、必要であればエアコンを使いましょう。



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