4フェーズのCOVID19対応計画と今後の展開??

以前ブログ記事にもしましたが、に開かれたナショナルキャビネット後、オーストラリア政府と各州政府が、脱ロックダウンに向けての国家計画として、A、B、C、Dという4つのフェーズからなるCOVID19対応計画を発表しました。

でも、その時点では骨組みだけの発表で、日付ではなく、COVID19ワクチンの接種率によって次のフェーズへ移行が見極められるとは発表されたものの、実際のフェーズに移行を決める接種率の数値に関しては触れていませんでした。


のナショナルキャビネットでは現在のフェーズAからフェーズBそしてフェーズCに移行するタイミングのワクチン接種率の数値が発表されました。 (👉📃付オーストラリア首相の会見; 👉📃RACGP(王立GPカレッジ)の付記事)

National plan to transition Australia's National COVID-19 Response (30/Jul/2021)
更新のNational Plan to transition Australia's National COVID Responseより

全成人人口のCOVID19の2回目ワクチン接種率が約70%でフェーズA⇒B、80%以上でフェーズB⇒Cに移行となっていますが、各フェーズの対策の詳細も変更がいくつか加えられています。


ロックダウン関連の変更

フェーズA

の計画では、(現時点の)フェーズAでは

『ロックダウンは最終手段としてのみ使用』とありましたが、

更新の計画では

『感染流行時に早めの厳格かつ短いロックダウン』に変更されていて、

『効果的なテスト、感染経路追跡と隔離で感染ケースを最小限に抑える』といった文も追加されています。


現時点では、オーストラリア政府が、国籍を問わず、国内にいる40歳以上の人口にファイザー社製のワクチンの無料接種を提供していますが、最近ワクチン接種の予約が取れた40歳以上の知人数名の話では、ファイザー製ワクチンだと選べた日付は1ヶ月先だったそうです。

NSW州では高校3年生にもファイザー社製ワクチンの接種を実施しているという事例もあるみたいですが、まだオーストラリア国内では医療従事者やエッセンシャル・ワーカーでない限り、39歳以下の場合はファイザー社製ワクチン接種のメドが立っていないのが現状です。

※: オーストラリアでは現時点だと、ファイザー製mRNAワクチンとオックスフォード-アストラゼネカ製タンパク質系ワクチンが認可されていますが、アストラゼネカ製ワクチンは若い年齢層に接種した場合、低い確率で血栓が生じる事例が確認されているため、オーストラリアでは接種対象が60歳以上となっています。

血栓が生じる可能性は、初回接種の場合だけを対象にした統計だと、10万人中に3.1人以下という低い確率で生じる水準だそうです (👉📃付ATAGIの声明)。

でも、オーストラリア政府が40歳未満でも承諾書を書けばアストラゼネカ製ワクチンの接種が出来ると発表しましたが (👉📃付ABCニュースの記事)、どの割合の40歳未満がアストラゼネカ製ワクチンを承諾するかは気になるところかもしれません。。。

又、数か月後には日本ではすでに認可されているモデルナ製のmRNAワクチンもオーストラリア国内でも認可されて接種が始まるみたいです。

計画が発表されたの時点では、ワクチンの接種もまだ全国民に行き渡っていない時点でロックダウンを最終手段に限定するのはどうかとあくまでも個人的な意見として思っていましたが、NSW州を除いては、数件の市中感染が見つかる毎に「最終手段」と宣言はしていなかったと思いますが、早急にロックダウンを実施していて、それなりの効果を出しているみたいです。

反面、早期のロックダウンを実施しなかったNSW州では、現在はロックダウン下にありますが、24時間当たりの新規の市中感染者数は増加中で以降は3桁の数字が続いていて、では390人と発表されています。

8月12日午後8時付のNSW州政府発表のCOVID-19統計
付のNSW州政府発表のCOVID-19統計より

の対応計画の更新で、ワクチンが行き渡るまでは早期のロックダウンで感染流行を抑えるという、これまでオーストラリア各州で行われて来た方針をナショナルキャビネットが指示したという事になると思います。。


フェーズBとフェーズC

当初の計画ではフェーズBには

『ロックダウンは非常時に入院患者や死者の急増を防ぐ目的に限る』とありましたが、

『可能性は低いが、ロックダウンになる可能性はある』に変更されています。

又、フェーズCの

『(COVID19による)ロックダウンの廃止』の部分は、

『対象地域を限定した極度のロックダウンのみに限定』に変更されています。

オーストラリアでは今後もロックダウンは必要に応じて発令されるという事ですね。。。


オーストラリアでのワクチン接種

オーストラリアの保健省のサイトにオーストラリアのワクチン接種の進み具合を公開しているページ『Australia's COVID-19 vaccine rollout』がありますが、付けの結果は次の様になっていました。

2021年8月12日付けのオーストラリアのワクチン接種数
付けのオーストラリアのワクチン接種数 (16歳以上)

以前のブログ記事に貼った付けのオーストラリアのワクチン接種数の表からは6週間後になりますが、比べると2回目の接種を終了した人口が増えているのは確認出来ますが、成人人口の70%が2回目の接種を終了するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

又、40歳未満のワクチンはこの6週間で接種率は増えてはいますが、初回の接種が終った割合はまだ30%にも達していません。


オーストラリアのCOVID19ワクチン接種数
オーストラリアのCOVID19ワクチン接種数

グーグル検索結果のスクショ内のリンク

現在、このコロナ禍で、グーグル検索で「vaccination」を検索すると、Googleが検出した検索者の地域のCOVID19ワクチン接種数の統計が検索結果の上位に表示される様になっているみたいですが、オーストラリアで検索した時に表示される統計のスクショ (時点での統計) も貼っておきます。

オーストラリアの「必要回数のワクチン接種が完了した割合」はの時点で「19.6%」となっています

注: オーストラリアのナショナルキャビネットの対応計画のワクチン接種率は成人人口の割合で、「Our World in Data」は人口全体に対する割合だと思うので数値的には近い場合もあるかもしれませんが、一致はしない可能があると思います。

グラフの増加率だけを見ると、6月半ばからの3ヶ月で接種完了者数が急増して全人口の約19.6%(500万人弱)の値に達しています。 現在のフェーズAからフェーズBへ移行するのに必要な約70%の接種完了率に達するのには、これまでと同じペースで増えた場合は、少なくても6ヶ月は必要になりそうです。

これまでは、ワクチン接種を希望していてもワクチン不足で接種出来ないという問題がありましたが、 40歳未満へのアストラゼネカ製ワクチンの接種や、ファイザー製ワクチンの追加輸入、予定されているモルデナ製ワクチンの認可などで、今後は接種完了者数の増加率が増える事に期待したいかと。。

海外からの留学生の受け入れはフェーズBから上限付きで再開してフェーズCでは上限が引き上げられるという計画なのでまだまだ先の話になりそうです。。


追記 ()

シドニーではに、空港の送迎リムジンのドライバーのデルタ株COVID19の感染が確認されてから市中感染が毎日確認され続けていますが、NSW州政府はロックダウンには消極的で、早期のロックダウンには踏み切りませんでした。 では家からの移動を5kmまでというロックダウン下にありますがここ数日は400人台の新規市中感染者を記録していて数人の死者の連日出ています。

メルボルンではにシドニーからの家具運送業者がメルボルンでクラスターを引き起こして5回目のロックダウン(5km規制)を発令して、毎日の新規感染者はゼロにはならなかったもののに緩和になりましたが、感染経路不明の市中感染が確認されて、に6回目のロックダウン(5km規制)の発令となっています。

当初1週間の発令でしたが、1週間の延長になり、でも、数日前でも連日20人近くの新規市中感染があり、に9月2日までに延長され、ついに2回目となる夜間外出禁止令 (午後9時から午前5時まで)も出ました。。(👉📃VIC州首相の声明)

NSW州とVIC州でCOVID19感染対策で大きな差が出ていますが、各州での感染拡大の終息を期待したいかと。。



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