メルボルン市内の無料WiFi (1/3)
海外旅行などで違う都市に行った時のインターネット接続なのですが、海外ローミングサービスを使うという方法もありますが、滞在場所に無料のWiFiサービスがあると無駄にお金を使わないので便利です。
VicFreeWiFi by ビクトリア州政府
現在、オーストラリアのビクトリア州では州政府が公共の無料WiFiがある街づくりを目指すという事で、TPGというオーストラリアのインターネットプロバイダとタイアップしてメルボルン、ベンディゴとバララットの街で「VicFreeWiFi」というSSIDで無料WiFiを試験的に運営しています。
ビクトリア州政府によるメルボルンでの無料WiFiサービスは2016年の9月末に始まったのですが、以前、州政府のページには「2019年10月まで」運営の予定とあったので、そろそろ終了なかなと思っていたら、いつの間にかそのページは「試験運転はまで」にと変更されていました。
因みに、開始当時は「デバイスごとに一日あたり最高250MBまで」使えるとありましたが、()現在の情報では「デバイスごとに一日あたり最高1GBまで」と4倍の量に変更されていました。
広域に散らばっているアクセスポイント
同じページにVicFreeWifiのアクセスポイントの地図へのリンクがあって、その地図を見る限りではメルボルン市内に広域に散らばっているという感じです。
個人的には家の外で使うインターネットだと、オーストラリア国内では携帯の月々のデータ量で間に合っているのでメルボルンでの無料WiFiはそこまで重要でないのですが、以前携帯として使っていたGoogleスマホのカメラにあった「フォトスフィア」という機能が現在携帯として使っているのスマホ(Samsung)のカメラにはないのでファトスィアを撮影用としてGoogleスマホをSIMカード無しで持ち歩いて無料WiFi接続で使っています。 (2台あるとバッテリーの持ちもかなり違います。)
使ってみた感想
なので、時々VicFreeWifiや他の無料WiFiを使ったりするのですが、VicFreeWiiを使ってみた感想としては、アクセスポイントは広域に散らばっていても、ほとんどのアクセスポイントで接続出来る範囲が狭いので、上記の地図にあるアクセスポイントの位置にいれば繋がりますが10mほどでも移動すると接続が切れてします。
アクセスポイントは広域に散らばっていても、まだ広域のカバーは出来ていない模様で、歩きながら使うというのはもちろん不可能です。
しかも町中には特にVicFreeWifiのアクセスポイントの看板などもないのでスマホのWiFiの接続画面に「VicFreeWifi」のIDはリストされても電波が弱くて繋がらないという場合がよくあり、事前に上記の地図でアクセスポイントの場所を確認して覚えておかないとウロウロと電波が強くなる方向に移動しつつ「アクセスポイントはどこ??😇😇」という結果になります。
公共の無料WiFiといっても、主な利用者は携帯を持っているオーストラリア住みの人よりも海外からの観光客だと思うのですが、町中にアクセスポイントの看板・表示がないというのは致命的な感じがすると思うのですが、どうなんでしょう。。。
鍵無し無料WiFiを使う時は
実際には「VicFreeWifi」以外にも無料のWiFiサービスがメルボルン市内にいくつもあるので街のどこにあるのかを覚えれば割と使えます。しかし、無料WiFiは使う時にはちょっとした注意が必要です。
「http://」で始まるアドレスは暗号化されない
町中の無料WiFiだとほぼ鍵(パスワード)無しのWiFiなのでWiFiの信号レベルでは暗号化をしてておらず、悪意のある人が同じWiFiのモニタリングをしていたりするとWiFiの信号レベルの情報は他の人に見られてしまいます。
例えば鍵無しの無料WiFiで「http://」で始まるWebアドレスをブラウザで閲覧した場合、サーバーとやり取りされるデータは暗号化されないので、もしもですが、モニタリングしている人がいた場合は閲覧しているページの内容などが簡単に覗き見されます。
ニュースなどの誰でもアクセス出来る様な情報を閲覧している場合は誰かに覗き見されても問題はないと思うのですが、ログインパスワードや個人情報などは第三者に漏れると悪用されてしまう危険性があります。
そういった場合は一般的に「http://」ではなく「https://」で始まるアドレスからログインするようにWebサーバー側で設定します。WiFiの信号レベルでは暗号化されませんが、「https://」で始まるアドレスを使う事でサーバーとブラウザのやり取りが暗号化されます。
そこで問題なのが世の中には「http://」で始まるアドレスでログインするようにサーバー側で設定されているWebサイトもあったりするので (例:メルボルンのとある情報掲示板) そういったサイトに無料WiFiからでログインするのは避けた方が良いと思います。
MACアドレスや端末ID
因みに、無料Wifiを使う場合は使っているデバイスの情報やどのアドレスを閲覧しているかといった情報はプロバイダー側でログされていると思った方が良いと思います。ネットに繋がるデバイスには「MACアドレス」と言う番号が割り当ててあるのですが、各デバイスごとに独特な番号が割り当てられているので、このMACアドレスをログする事によって各デバイスごとにWiFiネットワークをどの様に使っているかがプロバイダー側にわかったりします。
「VicFreeWiFi」でも初めの11ヶ月の間に「48万時間分の動画の閲覧があった」とか「8800万枚の画像のアップロードがあった」という、無料WiFiがどのように使われたかを説明したページを公開しています。これはプロバイダー側で各ユーザーのネット上の行動をログしていないと分からない情報ですが、試験運転という事もあり、ログをしていても仕方がない気もします。
PoweredLocalの無料WiFi
他に、無料を名乗る「PowerdLocal」というWiFiサービスのアクセスポイントが市内にメルボルンポツポツとあるのですが、メルボルン市内のいくつかのお店(主に飲食店?)の無料WiFiとして導入されています。残念ながら、どこにアクセスポイントがあるかといった情報は見つけられなかったので偶然見つけたら使えるといった感じでした。
このWiFiにつなげるのにはフェイスブックのIDかEメールアドレスを入力する必要があります。Powered Localの会社のページによるとこのサービスは市内のアクセスポイントのアクセスログを元に各WiFiユーザーの行動が解るアプリをお店の方に有料で提供しているみたいです。フェイスブックのIDで繋げた場合はフェイスブックのページ上の情報と市内のどこのお店でPowered LocalのWiFiに繋げたという情報が売られているという事になります。でも、WiFi接続の際に出てくるどんだけの人がこれ読むの?というような利用規約のリンクには:
と、「このWiFiを使ったらPowered Localがログした閲覧情報やSNSの情報をPowered Localの顧客用にマーケティング情報として使う事を許可したものとする」みたいな内容が書いてあるのでプライバシー的にはいろいろな情報が流出しますが合法みたいですw。
結論
特に神経質になる必要は無いと思いますが、プライバシーの面などで気になる場合はいつもプロバイダの利用規約を確認する事をお勧めします。
関連記事:
メルボルン市内の無料WiFi (2/3): -Melbourne Fee WiFi-
メルボルン市内の無料WiFi (3/3): 図書館とかショッピングセンターとか
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